【 Vol.2】ピーリングについて      形成外科 藤巻Dr. 
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●ピーリング治療とは?
化学物質(強酸)を皮膚表面に塗布することで、皮膚を一定の深さで剥離し、くすみ・シミ・小じわ・肌質・傷跡などを改善する技術のことです。
●皮膚の構造
 ピーリングの説明をより簡単に理解するために、皮膚の構造についてご紹介いたしましょう。
→ 表層より 皮膚(角質)
 

表皮(厚さ0.2mm位)


真皮(厚さ1.8mm位)

皮下組織
となっています。アジア人に対する、一般的なピーリング治療では、角質〜真皮の上層にとどまる範囲内でのピーリングが、安全とされています。
●安全かつ効果的なピーリングとは?
ピーリングの効果は、剥離される層の深さによって異なります。
 この剥離層の深さをコントロールできるかどうかが、ピーリング治療の成功の鍵となります。確実なコントロールに不可欠な事柄としましては、次の5つが上げられます。


 この5項目のコントロールがなければ安全に治療することはできません。つまり、使用する酸の濃度が低くても、PHが低すぎると、塗布時間が短いにも関わらず、皮膚にやけどを生じることがあります。
 アメリカでは、10%以上の強酸を用いた治療は、医師による施行のみに限られています。一般的な施行頻度としましては、症状によっても異なりますが、1回 / 1〜4週間の治療を4〜10回ほど繰り返して頂くと、くすみやシミ、チリメンじわ、毛穴の弛みが改善されるばかりか、表皮の細胞レベルで の再生力が高まり、真皮層も厚くなるため、きめの整った、張りのある美しい肌の状態が定着していきます。
●使用薬剤別の効果・効能について
@ 角質〜真皮上層あたりまでのマイルドなピーリングには・・・
  AHA(α-ハイドロキシ酸)
  フルーツ酸(グリコール酸・乳酸・酒石酸・リンゴ酸・クエン酸)
炎症を抑える効果もあるので、ニキビには効果的です。
更に、色素沈着・シミ・チリメンじわ・毛穴の開きなどに有効!
A 角質〜真皮層までのややアグレッシブなピーリングには・・・
  サリチル酸
   薬剤に角質の軟化・融解作用があるため、ニキビやニキビ跡のデコボコや、小じわの改善に効果的です。アルコールに溶かして使用する場合には、皮膚に塗布直後の数分間、痛みが生じます。また、濃度によっては、治療後3〜7日間、皮が剥けるため、ダウンタイムと呼ばれる、お化粧ができない時間が生じることがあります。AHAに反応しないニキビ・小じわなどに有効です。
 軟膏に溶かして使用する場合は、痛みも、ダウンタイムもなく、非常にマイルドに効果が現れます。
B 真皮層までの強いピーリングには・・・
  TCA(トリクロール酢酸)
   強い薬剤の反応により、真皮の深い層までの剥離が可能です。ニキビや傷あとなどの、皮膚表面のデコボコや小じわに効果的です。塗布時には痛みが生じ、1〜2週間のダウンタイムがあります。
 より均一で安全な剥離効果を得るために、治療前の1〜3ヶ月間、メンテナンスとしてのマイルドなピーリングや、ホームケアの施行が望まれます。
●適応
ニキビ・ニキビ跡
角化症(角質が厚い)
色素沈着・シミ・シワ・くすみ
毛穴の開き・きめの荒さ
敏感肌・乾燥肌
(ただし、使用薬剤は非常に低い物から開始→徐々に綺麗で強い肌に!)
●注意・禁忌
日焼け・日光過敏(内服薬の種類によっては、生じる危険があります!)
感染した傷など・口唇ヘルペスなどの感染症
ケロイド体質
手術・レーザー治療・脱毛・その他のピーリング治療 
 ※これらの治療施行後すぐに、当院でのピーリング治療はできません!
●起こり得る合併症
色素沈着
傷あとの形成
 ※ただし、これらの合併症は、医師による正しいピーリング治療の施行と、
  患者様自身のセルフケア(日焼け予防など)注意によって予防できます!
●ピーリングの治療効果を高めるために
@ 毎日の洗顔後のお手入れに プラスα
  ビタミンA(レチノイン)
ビタミンC
ハイドロキノン(医療用シミ取り剤)    を取入れてみては?
A 外出時には一年中!日焼け止めの使用を!
  紫外線にはA波とB波がありますので、日焼け止めの表示には、
PA(対A波)とSPF(対B波)の両方の表示のある物の使用が理想です。



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