【 Vol. 15_01】「イボについて」 皮膚科医 林 圭子
[ほくろ・魚の目について]
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「イボ」とは、皮膚表面から盛り上がっている小さなできものをさす俗語です。 患者さんが「イボが気になって・・・と言って受診される時に、 私達皮膚科が考えるものには、実に様々な病態のものがあります。
では、それぞれについて説明します。
20代頃から出現し、加齢とともに増大、増加してくるといわれています。 
好発部位 顔の頬、頭部、体部
原因 紫外線、年齢的変化 頬部
症状 自覚症状はなし
皮膚色〜淡褐色〜黒色の1ミリから数センチの平らに隆起したものから結節上に隆起したものまであります。
治療 レーザー治療(光治療=フォトフェイシャル)、トレチノイン、ハイドロキノン外用 頬部
 

好発部位 手のひら、指、足の裏
原因 ウイルス(ヒト・パピローマ ウイルス2,4,41型)の感染症 手の指
症状 自覚症状がないため、放置されることもあり、放っておくと大きくなり、数が増えていきます。他の部分(周りや違う部位)や他人にもうつります。また、治療にも時間(2週間に一度のペースで最低5回は必要)がかかるため、診断した時点で治療開始をすすめています。
黒い点々(点状出血)がみられることもあります。
治療 液体窒素、ヨクイニン(はと麦からできた漢方薬) 足のゆびと足底
識別 足の裏にある場合は、魚の目やタコと認識している方が多いようです。   

10代以降の女性に多い疾患です。 
好発部位 顔のこめかみ、頬
原因 ウイルス(ヒト・パピローマ ウイルス3,10,28型)感染症。
症状 自覚症状はないため、気が付くと多発している場合が多いのが特徴です。
ひとつの発疹は、皮膚色〜薄褐色で、1〜数ミリの平らに盛り上がったものです。
頬部
治療 レーザー治療  

20代後半ぐらいから出現しやすいです。
好発部位 首、わき、前胸部
原因 年齢的変化、紫外線
症状 自覚症状はありません。
1〜3ミリ大の皮膚色〜褐色の平たく盛り上がったものから、有茎性のものがあります。良性疾患なので、放置しておいてもいいのですが美容上治療を受けられる方は多いです。
頚部
治療 レーザー治療

幼小児にできやすく、大人にも感染することがあります。
好発部位 脇、側胸部、側腹部、上腕内側
(掌蹠;手のひら、足のうら以外はすべての皮膚に生じうる)
原因 ポックス・ウィルスによる感染症
症状 特に自覚症状はありませんが、時に皮疹の周りが痒いといわれることがあります。
プールなどでの感染が多い。1ミリ大から大きいものでは、1センチ大のものまであります。皮膚がカサカサ乾燥していると 感染しやすいといわれています。
治療 摂子にて内容物圧出除去法、放置にて自然消退を待つ方法
(サリチル酸などで角質を軟化させ除去させる方法も効果があるといわれています。)
*学校保健法で、みずいぼがあるとプールに入れてもビート板など共用物の使用禁止などといわれているため、 数えられる個数なら保護者と相談をして除去するようにしています。
腹部 

血中脂質(脂肪のレベル)の高い人に多く見られます。
好発部位 内眼角
症状 自覚症状はありません。
皮膚表面の下に小さな黄色調の脂質の塊で多くは瞼(まぶた)の鼻側にできます。
検査 血中コレステロール値の上昇と、中性脂肪レベルの上昇していることがあるため、 高脂血症と診断されたことがない方は血液検査をして、血中コレステロール、中性脂肪の値を測定します。
治療 外科的治療
再発することや他の部分に新しくできたりすることもあります。
左内眼角
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